日本の中央競馬(JRA)では、年間を通じてG1レースと呼ばれる最高格付けの競走が開催されている。
G1は競走馬・騎手・生産者にとって最高峰の舞台であり、競馬産業全体の中核を担う存在でもある。
本記事では、日本で行われるすべてのG1レースを分野別に整理し、それぞれの役割や特徴を解説する。
G1レースとは何か
G1(グレード1)とは、
JRAが定める競走格付け制度における最上位のレースを指す。
主な特徴
- 全国レベルでの最高水準の競走
- 出走条件が厳しく、実績馬のみが集結
- 賞金・名誉・種牡馬価値に大きく影響
日本のG1は 平地競走24レース+障害競走2レース=計26レース(※年により編成差あり)で構成されている。
① クラシックG1(3歳世代限定)
3歳馬のみが出走できる伝統的なG1。
競走馬の評価を決定づける重要なカテゴリー。
牡馬・混合クラシック
- 皐月賞(芝2000m)
- 東京優駿(日本ダービー)(芝2400m)
- 菊花賞(芝3000m)
牝馬クラシック
- 桜花賞(芝1600m)
- 優駿牝馬(オークス)(芝2400m)
- 秋華賞(芝2000m)
クラシック三冠(牡馬・牝馬)は競馬史における最高栄誉の一つ。
② 古馬中距離・長距離G1
4歳以上(旧表記含む)の実績馬が集うG1。
- 天皇賞(春)(芝3200m)
- 天皇賞(秋)(芝2000m)
- 大阪杯(芝2000m)
- 宝塚記念(芝2200m)
- 有馬記念(芝2500m)
- ジャパンカップ(芝2400m)
特に
- 有馬記念:ファン投票制
- ジャパンカップ:国際招待競走
という点で、競馬文化を象徴する存在。
③ マイルG1
スピードと持続力の両立が求められる距離帯。
- 安田記念(芝1600m)
- マイルチャンピオンシップ(芝1600m)
- ヴィクトリアマイル(芝1600m・牝馬限定)
国内外の一流マイラーが集結するカテゴリー。
④ スプリントG1
短距離専門のG1。
- 高松宮記念(芝1200m)
- スプリンターズステークス(芝1200m)
瞬発力・スタート技術が結果を大きく左右する。
⑤ ダートG1
ダート路線の最高峰。
- フェブラリーステークス(ダ1600m)
- チャンピオンズカップ(ダ1800m)
- ジャパンカップダート(※終了)
- 東京大賞典(地方交流・Jpn1)※参考扱い
近年は海外ダートG1との連動も進んでいる。
⑥ 牝馬限定G1(クラシック除く)
- エリザベス女王杯(芝2200m)
- ヴィクトリアマイル(芝1600m)
繁殖牝馬としての価値にも直結する重要レース。
⑦ 障害G1
平地とは異なる障害競走の最高峰。
- 中山グランドジャンプ
- 中山大障害
日本の障害競走は世界的にも高水準。
G1レースと競馬産業の関係
G1は単なるレースではなく、
- 種牡馬・繁殖牝馬の評価指標
- 生産牧場のブランド価値
- 馬主・クラブの経営成果
- 馬券市場・メディア露出
といった 競馬産業全体の価値決定装置として機能している。
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